Tempest は OpenStackのテストスイートです。 これを実行することにより、OpenStackが"ちゃんとうごく"かどうかを確認できます。

準備

DevStackを使ってOpenStackをインストールして、一緒にTempestもインストールした場合には下記準備作業は不要です(自動的に設定ファイルを設定してくれるため)。 なお、Tempestは現在3つのバージョン(Icehouse, Juno, master)にブランチなしで対応していますので、基本的には最新版のTempestを使えば事足りるはずです。 (サポートしていない機能などがあれば、下記に示す設定ファイル(tempest.conf)でテストするかどうかを設定できます。)

mkdir -p /opt/stack
cd /opt/stack
git clone https://github.com/openstack/tempest
cd /opt/stack/tempest
cp etc/tempest.conf.sample etc/tempest.conf
vi etc/tempest.conf

テスト対象の環境に合わせて、編集します。まずはidentityセクションを修正すれば、たぶんなんとかなるでしょう。

[identity]
auth_version = v2
admin_domain_name = Default
admin_tenant_id = d44ed5a94d4c4c70a4e91bb9c979eda1
admin_tenant_name = admin
admin_password = ぼくのかんがえたさいきょうのパスワード
admin_username = admin
alt_tenant_name = alt_demo
alt_password = ぼくのかんがえたさいきょうのパスワード
alt_username = alt_demo
tenant_name = demo
password = ぼくのかんがえたさいきょうのパスワード
username = demo
uri_v3 = http://192.168.1.xx:5000/v3/
uri = http://192.168.1.xx:5000/v2.0/

実行

さて、いよいよ実行です。 ただ、その実行方法はいくつかあり、少し混乱するときもあると思います。 いくつかの例を示します。

なお、公式ドキュメントには、

testr run --parallel
testr run --parallel tempest.api.compute.servers.test_servers_negative.ServersNegativeTestJSON.test_reboot_non_existent_server

という方法が書かれています。 一番目の方法では、全てのテストが実行されます。環境にも依存しますが、だいたい1時間程度はかかると思っておいたほうが良いでしょう。 二番目の方法では、指定したテストが実行されます。なおここは正規表現が使えるようです。

以下、実行例です。

picture

一つのテストが3.512秒で実行されて、成功したことがわかります。

コレ以外にも、「run_tempest.sh」「tox」を使って実行する方法も示されていますので、それらを使ってみましょう。

picture

まとめ

いずれも、同じテストケースを実行しているので、出力もほぼ同様です。好みに合わせて使い分ければ良いと思います。 個人的な好みとしては、toxを使ったときの出力がわかりやすく、親しみやすい(フェイスマークもあるし)感じられるので、toxを使っていこうかなと思います。

Happy testing!



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